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Petit papier

OCT 15, 2o2o
Petit papier

”小さな紙”(仏)

旅に出た時に財布の中に溜まってくる、小さな紙類が好きです。
お店のレシートとか、乗り物の切符とか。

あとで経理的にチェックするという理由もありますが、
旅を思い出すツールにしようと、大抵は捨てずにとってあります。
もっとマメならば、スクラップブックなどに貼り付けたりして、
そんな時間も楽しいのだろうと妄想しますが、残念ながら、
その都度にどこかのお店の紙袋に入れていたりの保存状態…。

紙自体が好きだというのもありますが、海外のものだとまた新鮮で、
少しざらっとした質感や、透けそうで透けない薄さや。
プリントが施されている色合いも、スモーキーだったり、淡い色だったり。

航空チケットなんかは、昔は冊子のようになっていて、行き先などが赤いローマ字で印字されて、
その紙質と書式があまりに可愛かったので、似たようなデザインのメモ帳を作ったこともあります。笑
パリのメトロのカルネ(回数券)は、10枚綴りで出てきたものを1枚ずつ使って、
それをまた財布に入れたままにしていて、
使用済みをつい機械に入れてしまい改札でガシャン!となることも多々ありました…。
ここ数年ではNavigoを使うようになって、滞在日数のタイミングで追加するのがもったない時だけ
カルネを買ったりしていました。
Navigoはとっても便利ですが、つい紙のチケットも欲しくなってしまうのです。
こうやって、手元に残っている紙を辿ると、いろんな旅の思い出が蘇ります。

来年にはこのカルネはなくなってしまうとか…。
混雑を避けたり、不正乗車防止だったりするのでしょうが、
なくなっちゃうのはなんだか寂しく感じてしまいます。

多分、なづきさんに作ってもらったアクセサリーのモチーフを切符にしたのも、
そんな私の「なにか残したい」という気持ちがあったのかもしれません。
10枚綴りと言わず、これ1枚でいつでもどこにでも行けてしまうなんて、
なんだかワクワクしてしまうなぁと、1人で妄想してしまってました。笑

「ICI – PARTOUT
Vous pouvez aller n’importe où et n’importe quand.
ここ – どこでも
あなたはいつでもどこへでも行くことが出来ます。」

そんな文字を入れた、SARAXJIJIから今年発行された切符。
これは紙ではないですが、ちょっとヨレていたり、少し傷が入っていたり。
紙好きの私が好みの質感を、なづきさんが素敵に表現してくれています。
そして昔懐かしいパンチ入り。
日本だと駅員さんがハサミを持っていて、慣れた手つきでチャキンと切ってくれているイメージで、
海外だと機械に入れてバッチン!と大きな音で入れてくれるイメージ。
そんなものがいろいろと入り混じったSARAXJIJIの切符は、
自分になんでも許可してしまう、楽しい切符になったらいいなと思います。
(あ、この切符ONLINE SHOPでご案内中ですので、ご興味あれば…。)

最近、旅の妄想ばかり。頭の中での旅を楽しみながら、次の旅を心待ちにしているところです。