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A new workplace

MAR 21, 2o21
A new workplace

”新しい仕事場”

15年ほど仕事場として使っていた部屋を離れ、新しい場所にアトリエを移動しました。
まだ落ち着いてはいないものの、新しい仕事場はなかなか快適で、みんなが忙しい中でも笑って仕事をしている姿を同じ空間で感じられるのが、私の楽しみのひとつになっています。

スペースの問題で、離れたところに業務を分散させていた昨年。いつもと違う情勢も相まって、離れているとコミュニケーションが取りにくく、やっぱりみんなの顔が見れる範囲で一緒に仕事が出来るほうがいいと切に感じ始めてからが早かった気がします。それまでもずっと物件情報を探してみては、ないなあと思いつつ、どこかいいとこないかなーといろんな妄想をしていました。倉庫のような広いところを改装するのもいいなーとか、同じマンション内にいくつも部屋を借りるのも面白いかなーとか、ビルの事務所だとなんか味気ないなーとか、一軒家だと間取りが難しいなーとか、スタッフの駐車場が近くにないと困るなーとか。もう、事務所建てちゃうか!くらいの妄想もしてました。笑 もちろん、その時に自分の資金力なんて、全然考えてません。笑

物件情報を見てもなかなかいいのがなくて、途中諦めそうになっていましたが、ただただ、みんなで一緒の場所で楽しく仕事が出来たらいいなあと、情景をふわふわと想像するのは寝る前の楽しみでした。

そんな時にちらりと見つけた物件が今の場所。ギャラリーにも近いし、間取りも使いやすそう、と翌日スタッフに見せて、ちょっと見に行ってみる?と問い合わせをしたところからはもう、ここに引っ越すことが動き出していたんだろうと思います。

若い頃の仕事が住宅、インテリアに関することだったので、もともと空間を考えるのは大好きだったんだっけと、準備を進めるうちに改めて自覚しました。図面を描き、今ある家具の配置や、今よりもっと効率もよくて楽しげな空間にするにはどうしようか?と考えるのはとにかく楽しかったのです。スタッフたちにも意見を聞いて、じゃあこうしようと変更したり、窓際にはサンキャッチャー的なものを下げたい!と”それすぐ必要なのか?”的な希望が出てきたり。(それは私ですが 笑) 決めていくことがたくさんあるので、うまくいかないことも出てきましたが、あまりにも嫌気がさしてしまうことは「もういっか!」と選択肢からスコンと外し、枠がある中で、いかに自分のいいイメージに近づけるかを考えて調べたりしていると、気がつくと目の前に「ハイドウゾ…」と置いてくれたかのように解決策が出てきたりします。それがまた余計に楽しくなっていく理由なのかもしれません。

楽しすぎて、つい自分の体力を過信して、ココが大事って時に限って体調を崩してしまったのですが、スタッフたちの協力もあって無事に引越しが終わった時は、みんなのチームワークに感動したのでした。今も、仕事を進めながら、アトリエをよりよくしていくことをやるのが楽しい時間です。自分で採寸して発注したロールスクリーンも、全部は付いていないので少しずつ取り付けたり、飾ろうと思ってずっと保管していたポスターや写真などのフレームを選んでいるところだったり。小さいながらに、私たちなりの、シンプルで心地よい空間を作っているところです。

自分が「楽しい」と思えることをやっている時、夢中になっている時というのは、本来の自分と繋がっている時なんだそうです。「誰かにとって心地いい」というものを生み出そうとしている私たちにとって、まず自分たちが「なんかいいね」ということを選んでいくことが大事なのだと、今回のアトリエの移動を通してより感じることが出来たような気がします。多分誰もが、それぞれの自分の「なんかいいね」を感じ取って行動すると、面白い結果に繋がるんでしょうね。

来客スペースである、THE 10TH FLOOR は、今まで通りですよ。こちらももっと快適になるように、考えていこうと思ってます。


上から上から書き込んで、なにがなんだかわからない感じの図面…。


検品ルーム。部屋が明るくて見やすいーと好評です。


ストックルーム。片付け上手なスタッフのおかげで整頓進行中。


今まで10Fだったので、窓の外の景色がなんだかまだ慣れません。


ロールスクリーンを付けてないので、まだ取り付けられないアンティークのガラス玉。眺めてるだけでも癒されます。